2021.09.03
リノベーション時のローンの組み方とは?階段リフォームのポイントは?費用や施工事例も紹介

毎日使う階段で「急勾配」や「劣化」など怪我に繋がる心配事があれば安心して暮らせません。
また、階段は上下階を結ぶ通路の役目だけでなく、そのデザイン性や機能性は空間の印象や暮らしやすさにまで影響します。
住まいの階段に不安や不満を感じたら、安心して快適に過ごすためのリフォーム・リノベーションを検討してみませんか?
階段をリノベーションする時のポイント
階段リノベーションを検討したとき「何をベースにして決めていけば良いのか分からない」など、不安に思われる方は多いです。
少しでも不安解消のお手伝いができるように、階段のリフォーム・リノベーションのポイントについて紹介しますね。
階段の勾配
建築基準法により一般家庭の階段のサイズは
蹴上げ(一段の高さ):23㎝以下
踏み面(一段の奥行):15㎝以上
横幅:75㎝以上
と決められています。
基準の最低値では急勾配になり、昇降しにくい階段になります。
一般的に昇降しやすいとされるサイズは
蹴上げ:18~20㎝
踏み面:20~22㎝
と言われています。
階段の昇降のしやすさは蹴上げと踏み面のバランスが重要です。
体格や年齢などの違いによって昇降しやすいバランスも異なります。
架け替えの有無
既存の階段で昇降に特に問題がなく「安全性を高めたい」「見た目を綺麗にしたい」などの場合は、手すりの設置や表面素材の張替などで対応は可能です。
一方「間取りを変えたい」「急勾配を改善したい」などの場合は架け替えが必要です。
直階段や螺旋階段など階段には数種類あり、住空間によって最適な階段は違います。
特に架け替えの場合は、それぞれの階段のメリット・デメリットなど特性を理解したうえでリフォーム・リノベーションを検討しましょう。
建築確認申請の必要性
柱や壁の大幅な変更や階段の位置変更といった大規模な工事は「建築確認申請」をする必要があります。
建築基準を満たしていれば「確認済証」が交付され、工事をすることができます。
家づくりには建築基準法によって暮らす人の健康や生命、財産を保護するためのルールが決められています。
建築確認申請は、ルールに沿った設計になっているかを確認するためのものです。
大規模なリフォーム・リノベーションの場合は、家族を守るためにも必ず行いましょう。
安全性の確保
階段は転倒や転落など住まいの中でも事故が起こりやすい場所です。
急勾配や狭い踏面、薄暗い階段は怪我のリスクも高くなります。
階段のリフォーム・リノベーションをする時は
・手すりを設置する
※建築基準法により高さ1mを超える階段は手すりの設置が義務
・蹴上と踏面のバランスを考慮して緩やかな勾配にする
・滑りにくい床材や滑り止めシートを取り入れる
・足元が見えやすくなるように側壁や照明を工夫する
など、デザイン性だけでなく安全性の確保も意識しましょう。
階段をリノベーションする際の費用相場
階段のリフォーム・リノベーションをする時、やはり気になるのは費用ではないでしょうか。
床材の張替えや架け替えなど工事内容は多岐にわたり、内容や素材のグレードによって費用も大きく異なります。
それでは工事の内容別に費用相場を紹介します。
勾配を緩やかにする
費用相場 | |
---|---|
階段を1~2段増やす | 20~50万円 |
撤去して緩やかな勾配で再構築 | 100~150万円 |
蹴上を低くする・踏面の奥行を広くすることで階段の勾配を緩やかにできます。
いずれも階段の全長が長くなるため現状より階段スペースが必要になります。
階段の印象を変える
費用相場 | |
---|---|
床材の変更 | 15~30万円 |
カーペットの張替え | 4~10万円 |
階段と一緒に隣接する部分の部材も変更 | 100万円程度 |
階段の印象は大規模な工事でなくても変えることができます。
壁紙や床材を変えるだけでも印象はガラリと変わります。
階段の収納を増やす
階段収納の設置の費用相場 | 5~30万円 |
---|
階段下のデッドスペースを活用する方法の一つに収納の設置があります。
扉付きの収納やオープンにした見せる収納、側壁に棚を設置するなどアイデア次第で無駄なく階段スペースが活用できます。
階段の架け替え
階段の架け替え費用相場 | 60~200万円 |
---|
架け替えは既存の階段を撤去し新しい階段を設置するため大掛かりな工事になります。
既存の階段の撤去のしやすさ、新設する階段の種類や使用する建材によって費用差があります。
階段の位置を変える
階段の位置変更の費用相場 | 150~300万円 |
---|
階段の位置変更によって元の設置場所の壁や床の補修が必要になります。
また階段の位置変更は家の強度に影響するケースが少なくありません。
その場合は間取りの変更や補強などが必要となり非常に大規模な工事になります。
階段リノベーションの事例
階段リフォームは安全性の向上・機能性の向上など目的は様々です。
従来の階段は通路として言わば脇役のような存在でした。
今ではデザインやレイアウトなど設計次第で階段が隠れた主役になります。
それでは、階段リノベーションの事例を2つ紹介しますね。
施工事例1
リビングからロフトまでハシゴで昇り降りするのが怖くロフトを使えていないお宅。
ハシゴから直階段へ架け替えました。
ロフトはソファとテーブル、本棚を設置して読書好きのご夫婦の趣味スペースとして活用。
階段下のスペースは扉付きの収納を設置し、散らかりがちな子供のおもちゃなどを収納。
新たなスペースが出来たことで書籍やおもちゃの収納場所ができ、リビングが広々と使えるようになりました。
ハシゴから収納付き階段へ変わる事で安全性や機能性が高まるだけでなく、快適に過ごせる空間へと変わりました。
施工事例2
玄関を開けてすぐに階段が目に入る宅。
両側の側壁で階段が影になり暗い印象を与えていました。
段差も高く洗濯物や体調が優れない時など階段を使うのが億劫になっていたご様子。
お母様との同居を期に階段のリフォームをされました。
直階段から段差を低くして段数を2段増やした折り返し階段へ架け替え。
片方の壁を格子手すりにし、足元にはフットライトを設置。
足元が見えやすい緩やかな階段になり、安全性が高く明るい印象の階段へ変わりました。
まとめ
階段リノベーションは守るべきルールが決められています。
また、階段は設計次第で暮らしやすさも変わります。
そのため「階段リノベーションの実績」が豊富な業者に依頼するのが成功のポイントです。
実績豊富なプロの視点から提案があるのは心強く安心に繋がります。
何社か業者を絞ったら相見積もりを依頼し、条件に合う業者を見つけましょう。
運営者情報
- 運営会社
- 株式会社 REIWAクリエイト
- 住所
- 〒812-0016福岡県博多区博多駅南2丁目3-26
- お問い合わせ
- 092-409-9970
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