2021.12.06
中戸建てリノベーションのメリット・デメリットリノベーションで抜けない柱を活かすには?アイデア5つを紹介

購入した中古住宅や、古くなった自宅をリノベーションする人が増加しています。
間仕切り壁を撤去し、間取りから新たに作り変えられるのがリノベーションの魅力です。
しかし、一戸建てやマンションの構造によっては抜けない柱があることも。
柱だけではなく、壁や梁も同様です。柱などを撤去できないときには、どうすれば良いのでしょうか。
今回は、柱や壁、梁のうち、リノベーションで抜けるものと抜けないものの違い、また撤去できないときの活かし方を紹介します。
リノベーションで抜ける柱と抜けない柱
まずは、リノベーションで抜ける柱と抜けない柱の違いを説明します。
抜ける柱
リノベーションで抜けるのは、「間柱(まばしら)」と呼ばれる柱です。
【出典】LIXIL「リフォーム用語集(工法・構造の用語>木造の用語>間柱(まばしら))」
間柱は、内壁に張る合板や石膏ボードの下地として、柱と柱の間に立てられます。
家の構造を支えるものではなく、壁を補強する目的で立てられる柱であるため、抜いても問題ありません。
抜けない柱
一方「通し柱(とおしばしら)」や「管柱(くだばしら)」と呼ばれる柱は、リノベーションで抜いてはいけません。
【出典】LIXIL「リフォーム用語集(工法・構造の用語>木造の用語>通し柱(とおしばしら))」
通し柱は、主に木造住宅の四隅に使われる、土台から軒までつながった柱です。
家の構造上もっとも重要な柱であるため、抜いてしまうと家の耐震性や耐久性に大きく影響を及ぼします。
【出典】LIXIL「リフォーム用語集(工法・構造の用語>木造の用語>管柱(くだばしら))」
一方管柱は、2階建て以上の木造住宅で、その階のみに立っている柱です。
1階にある管柱は、2階の床を、2階にある管柱は天井や屋根などを支える役割があります。
抜いてしまうと家が傾く、耐震性や耐久性が落ちるなどのトラブルにつながるため、抜くことができません。
壁や梁にも抜けないものがある
柱だけでなく、壁や梁にも抜けないものがあります。
ここでは、抜けない壁や梁とはどのようなものなのかを説明します。
抜けない壁
家の壁のうちリノベーションで抜けないのは、「耐力壁(たいりょくかべ・たいりょくへき)」と呼ばれる壁です。
耐力壁は、家の構造を支える役割をしている壁を指します。
一般的な木造住宅では、筋交い(すじかい)と呼ばれる斜めに渡した補強材が使用されている壁などが、耐力壁に該当します。
また、鉄筋コンクリート造のマンションのうち、壁で構造を支える「壁式構造」で建てられているものは、居室のなかにコンクリートでできた耐力壁があることも。
耐力壁はマンション全体を支えているため、抜くことはできません。
抜けない梁
梁(はり)は、柱の上に横に渡し、天井や上階の床を支えている部材です。
梁についても、抜いてしまうと家を支えられなくなってしまいます。
家全体の耐震性・耐久性を大きく低下させる可能性があるため、基本的には抜けないと考えておきましょう。
リノベーションで取れない柱・壁・梁を活かしたアイデア
リノベーションで取れない柱や壁、梁があると「思ったような空間にできない」とガッカリしてしまいがちです。
しかし、あえてそれらを「見せる」ことで、より素敵な空間を生み出すことも可能です。
ここでは取れない柱や壁、梁を活かすアイデアを5つ紹介します。
柱を空間のアクセントとして利用する
抜けない柱は、あえて見せることで存在感を楽しみ、空間のアクセントとするのがおすすめ。
木造住宅の柱は木材が使用されているため、ナチュラルな部屋にはピッタリです。
床に無垢材フローリングを敷き、壁をしっくいや珪藻土などで仕上げれば、より統一感のあるナチュラルな空間を作り出せます。
スタイリッシュなお部屋に仕上げたいなら、柱をスチールで覆ってインダストリアルな雰囲気に。柱を黒く塗り、白い壁とのコントラストを楽しむのも良いでしょう。
柱を利用して家具を作成する
抜けない柱を利用して、家具を作るのもおすすめの方法です。
たとえば取れない柱の近くにもう1本柱を立て、その間に棚板を取りつければ、オープンなディスプレイ棚を作れます。
お気に入りの雑貨や観葉植物を並べると、お客様が来たときにも目を引くおしゃれスポットになります。
ネコを飼っている場合には、キャットタワーにするのもいいアイデアです。
天井の高さまで上っていけるので、ネコのお気に入りの空間になるでしょう。
柱を平行に並べて間仕切りとして利用する
抜けない柱と平行に、別の柱を数本立てると、ゆるやかに空間を仕切る壁のように機能します。
1本だけしか柱がないと、なんとなく違和感を覚えてしまいます。
あえて数本並べて立ててしまうと、そこに意図を感じるようになるためです。
そのため、狭い間隔で柱を数本並べれば、本物の壁のように機能させながら光や風を通すことができます。
抜けない壁は筋交いと柱を残せることも
抜けない壁については、筋交いと柱だけを残して表面に張られた壁材だけを取り除けることがあります。
表面の壁がなくなると、筋交いを通して向こう側が見えるようになるので、開放感を得られることがポイントです。
残った筋交いと柱も、インテリアの一部として活用しましょう。
床材と色をあわせて統一感を出したり、筋交いと柱の間に板を渡してオープンラックにしたりするのがおすすめです。
梁を空間のアクセントとして利用することも
柱と同じように、抜けない梁も空間の素敵なアクセントになります。
最近は、あとからデザインとして化粧梁を取りつける人もいるほどです。
古い木造住宅なら、立派な梁を残して天井板を取り払えば、重厚感のあるレトロな古民家風のお部屋作りを楽しめます。
梁を見せる形で平天井にすれば、和モダンなお部屋に仕上げることも可能です。
まとめ
リノベーションをするときに、抜けない柱や壁、梁があるときには、それをポジティブにとらえて活用するのがおすすめです。
天然木の柱そのものをインテリアの一部と捉えれば、ナチュラルな雰囲気のある自然素材を使った家作りを楽しめます。
平行に別の柱を立てることで、オープン棚に仕上げたり、ゆるやかな間仕切りとして機能させたりすることも可能です。
どの柱や壁、そして梁が抜けないものなのかは、簡単に判断できません。
リノベーションするときには、プロにしっかり確認してもらいましょう。
リノベーションジャパンでは、物件探しから内装、ローンのことまでワンストップでご相談いただけます。
まずはお気軽にお問い合わせください。
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