リノベーションでよくある失敗と対策方法

中古マンション・戸建て物件どちらを買うにしても、決して安い買い物ではありません。
リノベーションを体験された人の中には「リビングが広々として快適になった」「日の光が入って部屋が明るくなった」など「満足」されているお声がある反面、「冷暖房が効きにくくて過ごしにくい」「洗濯物を干しに行くのが遠回りになって不便」など「不満」のお声があるのも事実です。

理想の家に住めるという楽しみもありますが、失敗したらどうしようという不安もありますよね。

それではリノベーションでよくある失敗と対策についてお話していきましょう。

この記事はリノベーションジャパンが執筆しています。


リノベーションが失敗してしまう理由

*工事を始めてから配管のひび割れや白蟻の被害など補修工事が必要な場所がたくさん出てきた
*図面では完璧だったけど、完成してみたらイメージと違った
*工事中にやりたいことが増えて、予算を大幅に超えてしまった
*お洒落な部屋こだわり過ぎて、暮らしにくくなった
*物件の購入を急いでしまい、通勤や通学、買い物などが大変になった
*業者の対応が悪く、不安を抱えたまま工事が進んでしまった

リノベーションの失敗例としては、よく上記のような声などといった失敗例を耳にします。

リノベーションは業者や予算、どんな家にしたいかなど決める事が沢山あります。
何となくで進めてしまうと失敗してしまいます。

こだわり過ぎて予算をオーバーしてしまった

「開放的なリビング」「ホテルのような素敵なお風呂」「カフェのようなキッチン」
「玄関は大理石」「遊び心がある子供部屋」など、想像するのはとてもワクワクしますよね。

キッチンなどの設備、床や壁などの材料も豊富な種類があります。
リノベーションは比較的自由に設計ができるため、次から次にやりたい事がでてきます。
工事の途中で「収納を増やしたい」など希望が増える事も少なくありません。

ただし、設備のグレードが上がれば費用も上がり、工事が増えれば費用も増えます。
あれもこれもとこだわり過ぎると予算オーバーに繋がってしまいます。

計画をしっかり立てていなかった

リノベーションは、しっかり計画を立てないと費用の負担が大きくなります。

例えば、どのような家にしたいかが曖昧だと工事中に変更が出たり、工事期間が延びたりします。
その結果、工事にかかる費用や仮住まいの家賃が余分にかかります。

また、リノベーション後は住み続けるのか、賃貸や売りに出すかどうかを計画していなかったため、以下のような失敗に繋がったというケースも少なくありません。

*駅から離れすぎていて、借り手が見つからない。
*個性的なデザインにし過ぎて、買い手が見つからない。
*お洒落なデザインにこわり過ぎて、子育てに不向きだった。

など失敗に繋がった話を耳にします。

計画をしっかり立てていないと、このような失敗に繋がる恐れがあるのです。

ライフスタイルに合わせた間取りにできなかった

物件選びや設計によっては、自由な間取りにできなくなります。

例えば「壁で支える構造」は、耐震面などから壊せない壁があり自由な間取りにするのは難しいです。

例えば「子供も独立して孫も増えたし、家族で集まった時にゆっくり寛げるリビング変えよう」と計画しても、壁が壊せないため叶いません。

また10年も経てばライフスタイルも変わります。

「子供に沢山おいしい物を作りたいと広いスペースを取り拘り抜いて作ったキッチン。
ですが急遽子供の結婚が決まって出て行ったため、思ったより早い夫婦二人生活になってしまった。
今更変更もできず今では無駄に広いキッチンになってしまった。」

このように、将来の見通しが甘くて後悔したなどという話もよく聞きます。

業者と意思疎通がしっかりできなかった

リノベーションは自由な設計がしやすい分、プランニング不足では失敗してしまう恐れがあります。

プランニングを成功させるためには、業者さんと十分な打ち合わせをする事が重要です。
しかし、打ち合わせの回数が多いだけでは意味がありません。

業者さんに「リノベーションで自分が必要としている事」を確実に伝える必要があります。

意思疎通が上手く取れないと、時間がかかるばかりか「仕上がりが思っていたものと違う」となることがあります。

互いに意思疎通を図りながら「今から作り上げる家」の情報をしっかり共有する事が大切です。

売りに出そうとしたら資産価値が下がってしまった

「将来売る予定だげど新築に近い家に住みたい」と築浅の中古マンション(戸建て)を購入するとどうなるでしょう。

残念なことに売りに出したい時には資産価値は下がっています。

一般的に新築から築20年まで資産価値がどんどん下がります。

また資産価値には需要も大きく関係します。しており、一般的に下記のような条件の物件に住みたいという人はなかなか現れません。

*駅やスーパー、病院や学校などが遠く生活が不便
*夜中でもエンジン音や声が聞こえるなど周辺環境が悪い
*メンテナンスが行き届いておらず老朽化が進んでいる

など、このような条件に住みたい人はなかなかいません。
このように需要がなければ、資産価値も下がってしまいます。

状態の悪い物件を買ってしまった

リノベーションのための中古マンション(戸建て)を探す時、どのような物件を選びますか?

今にでも壊れそうなボロボロな見た目なら、物件選びの候補から外すでしょう。

ですが、見た目が綺麗な状態だったらどうでしょう。魅力を感じてしまいませんか?

実はここに「悪い物件」を選んでしまう落とし穴があります。

*壁をはがしたら、柱が腐っていた
*排水管に穴が開いていた
*水道蛇口をひねる度に汚れた水が流れ続ける
*浴室を解体したら、白蟻の被害があった

など、このように一見綺麗な物件に見えても、いざ工事を始めたらボロボロだったという話は珍しくありません。

業者選びに失敗してしまった

リノベーションは業者によって、得意分野も違いますし、工事の内容や費用も違います。
■業者選びの失敗例
*十分な打ち合わせ時間ももらえず、対応がいい加減だった
*親身になって対応してくれたけど、センスが合わずに思った仕上がりにならなかった。
*説明が不十分で、後から後から追加工事がでてきてしまった。
*契約前は「出来る」と言っていたのに、契約後に「やっぱり出来ない」と言われた場所がある。
*工事内容を書面に残さず、希望と違う仕上がりになった

このように業者選びの失敗で、後味の悪いリノベーションになってしまいます。

リノベーションで失敗しないための対策方法とは


将来的に売る(貸す)にしても、自分達が住み続けるにしても、リノベーションに失敗してしまったら、後悔が残ります。

失敗しないためには、安心して頼れる業者・良い物件を見つける事がカギになります。

「中古マンション(戸建て)の購入・リノベーションに費用をかけすぎて、資金が苦しくなってしまった」なんて事にならないように、計画をたてるのも大事です。

それではリノベーションに失敗しないために何が大切か!について、ということについてお話していきます。

物件は慎重に選ぶ

売り出し中の物件を検索すると、中古マンション・戸建て物件どちらとも山ほどあります。

建物自体の劣化状態や欠陥の有無など物件によって状況が違います。
また将来的に売りに出すなら、市場価値がどうなるかも重要です。
建物の状態確認も、リノベーション後の目的に合うかどうかも物件選びには大切です。

「他の買い手に決まるかも」と焦ってしまうと、必要なことを見落としてしまいます。
失敗しないために物件選びは慎重に行いましょう。

物件の管理状況

例え同じ築年数であっても、きちんと管理されているかどうかで物件の耐震性や耐久性に大きな差がでます。

■マンションの場合
メンテナンスは15年ほどで一巡。
この期間にしっかり手入れされているマンションは、引き続き管理される傾向が高いです。

*敷地内に雑草がなく植木も綺麗にされているか
*階段・エレベーター・ゴミ置き場・駐輪場が汚れていないか
などの上記のような清掃状況も管理レベルが表れます。

■戸建ての場合
「修繕の履歴」がポイント!
メンテナンスを小まめに行っている物件は、築年数が古くても良い状態を保っているケースが少なくありません。

物件の今後の市場価値

驚くことに家の資産価値は、完成した瞬間から下がります。

木造戸建住宅の市場価値は築20年でゼロ、マンションは築25年で半分になると言われています。

ですが、古くてもメンテナンスが行き届き、多くの人が魅力を感じる物件は資産価値が高いです。

また、ファミリー層には「学校や商業施設が近く治安がいい場所」、単身層には「交通の便が良い場所」などライフスタイルによって需要が変わります。

建物の状態や環境によって需要が増えれば資産価値も上がりやすいです。
将来的に賃貸や売りに出す事を考えるなら、今後の資産価値は大切です。

設備などを考えた上で資金計画を立てる

「物件+リノベーション」のみで資金計画を立てるのは危険です。
月日が経てばメンテナンスが必要になります。

■戸建ての場合
*屋根・外壁の塗装
*壁紙の張替え
*トイレやキッチンなどの設備の交換など

■マンションの場合
*自室のメンテナンス(壁紙・設備交換など)
*共有部分のメンテナンス(エレベーター・廊下・外壁など)

一般的に共有部分のメンテナンス費は毎月徴収されます。
内容によって変わりますが、数万円~数百万円が必要です。

資金不足でメンテナンスができないと、家の老朽化が進み暮らしにくくなります。
将来困らないためにも設備なども含めた資金計画を立てましょう。

工事の優先順位を決めておく

リノベーションで内装や設備、インテリアなどを決め進めていくうちに「あれもしたい、これもしたい」「照明はこっちの方が素敵」「ここに収納が欲しい」などしたい事が増えます。
言い出したらキリがなく、予算内に全てを叶える事は非常に難しいです。

どのような暮らし方が理想なのか人それぞれ違うため優先順位も違います。
その家に長く住むなら耐震・耐久性のは重要になります。

どんなに拘った家でも、建物自体に耐震性がなければ快適な家を維持するのは難しいです。
ライフスタイルに合うか安心して暮らせるかどうかも含めて工事の優先順位を決める事が重要です。

業者との打ち合わせは念密に行う

自分の考えを人にそのまま伝える事って難しいですよね。
ましてやリノベーションなんて一生のうちに一度するかしないかが普通で、その道のプロとでは考える事が違います。

打ち合わせの内容が不十分だと、お互いの考えやイメージにズレが生じてしまいます。
ズレが生じたまま工事が進んでしまうと、完成した家が自分のイメージした家と違うものになってしまいます。

いくら相手が経験豊富なプロであったとしても、イメージがしっかり伝わらなければ理想の家は実現しません。
イメージをしっかり共有するためには業者との念密な打ち合わせは重要です。

失敗の事例を知っておく

リノベーション経験者から聞く「図面やサンプルでのイメージは良かったけど、実際に住んでみると使い勝手が悪かった」など失敗例は少なくありません。
「どんな事で失敗することが多いのか」など事前に知ることで防げる失敗があります。
それではリビング・寝室・トイレでよくある失敗例をいくつか紹介していきましょう。

リビングの失敗事例

■リビング階段を設置したケース
リビングの広さに対して大きな階段を設置してしまい、圧迫感のある空間になった
■自然光が差し込むリビングに憧れて大きな窓を作ったケース
周囲からの視線が気になり、カーテンが開けられない
■リビングに間仕切りを設置したケース
時間帯によって光の入り方を考えていなかったため、奥まで光が差し込まない
■吹き抜けを作ったケース
冷暖房が効きにくくなってしまった
■天井を高くしたケース
電気がきれた時に交換するのが大変になった

寝室の失敗事例

■東側に大きな窓を作ったケース
夏は朝日が眩しくて、早朝から起こされてしまう
■西側に窓を作ったケース
西日が入って部屋の温度が下がりにくくなり、夏は特に寝苦しい
■リビングやキッチンの隣を寝室にしたケース
テレビの音や話し声、冷蔵庫など家電の音などが気になりゆっくり休めない
■壁紙を派手な色柄にしたケース
日中は気にならないけど、寝る時は落ち着かない
■道路に面した部屋を寝室にしたケース
人の声や車の音がうるさくて眠れない

トイレの失敗事例

■大きすぎる便器を設置したケース
トイレ空間が狭くなり、圧迫感を感じる。
■床や壁を見た目重視の素材にしたケース
シミや黒ずみが目立ち、逆に見た目が悪くなった
■内開きのドアにしたケース
ドアと便器のスペースが狭く出入りしにくかった
■リビングの側などにトイレを設置したケース
人が頻繁に出入りするため、回りが気になって落ち着かない
■ぺーバーホルダーの距離を考えていなかったケース
座ったままで手が届かず、地味にストレスがたまる

良い業者を選ぶことがリノベーション成功の鍵


契約を取るために、首を縦に振るだけの業者を選んではリノベーションは失敗します。

ほとんどの人は知識も経験も乏しく、失敗しないか不安を抱えながらリノベーションに臨みます。

失敗しないためにはイメージを擦り合わせる事が重要です。
イメージを明確にするためにしっかり希望を引き出し、出来ること出来ない事を曖昧にせずハッキリと伝えてくれる業者を選ぶ必要があります。

疑問や不安を解消しながら計画を進めてくれ、プロの視点から限られた予算の中で最大限の案を出してくれる良い業者さんをパートナーに選ぶことがリノベーションを成功させる鍵となります。

運営者情報

運営会社
株式会社 REIWAクリエイト
住所
〒812-0016福岡県博多区博多駅南2丁目3-26
お問い合わせ
092-409-9970
会社概要
http://www.reiwa-create.com/

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