リノベーションにかかる費用の相場とは?

リンベーションをしたくても、工事にかかる費用が分からないのは不安ですよね。

相場が分からないと「見積もりを出してもらっても正当な金額か分かない」や「予算をどのくらい見立てれば良いか分からない」と思う事があるかもしれません。

工事ないよう別の費用相場がある程度分れば、こだわるところと抑えるところのメリハリや資金計画もスムーズになります。

そこでこの記事では、リノベーションをする際の費用相場やその内訳について解説していきます。

この記事はリノベーションジャパンが執筆しています。


リノベーションの費用相場

はじめにお伝えしたいのは、「リノベーションに平均価格はない」ということです。

同じ床面積でも業者によって工事費用も異なります。
また、リノベーションの1㎡(1坪)当たりの相場価格は、床面積によって異なります。

床面積が広いほど割安になり、床面積が狭いほど割高になります。
工事別に料金表をまとめてみましたので、参考程度にご覧ください。

事例別の費用相場

以下のリノベーションについて、工事別に料金表をまとめてみましたので、参考程度にご覧ください。

  • マンションのフルリノベ
  • 戸建住宅のフルリノベ
  • 水回り工事
  • リビング
  • 収納スペース
  • 耐震・耐熱
  • 外壁・屋根

マンションのフルリノベ

東京 大阪 福岡
広さ 費用
40㎡ 680~840万円 660~790万円 650~770万円
50㎡ 730~1050万円 700~920万円 690~900万円
60㎡ 750~1430万円 730~1260万円 720~1180万円
70㎡ 780~1500万円 760~1400万円 750~1340万円
80㎡ 890~1710万円 850~1560万円 830~1510万円

マンションのフルリノベーションの場合、工事単価は12~21万円/㎡程度が相場
※物件の築年数やリノベーションの工事内容、設備のグレードによって異なります

戸建住宅のフルリノベ

戸建てのフルリノベ

東京 大阪 福岡
広さ 費用
60㎡ 850~1250万円 820~1200万円 910~1060万円
70㎡ 980~1340万円 940~1090万円 690~900万円
80㎡ 1120~1480万円 1025~1280万円 980~1200万円
90㎡ 1320~1500万円 1140~1360万円 1170~1320万円
100㎡ 1390~1510万円 1230~1400万円 1200~1380万円

戸建てのフルリノベーションの場合、工事単価は15~24万円/㎡程度が相場
※物件の築年数やリノベーションの工事内容、設備のグレードなどによって異なります

水回り工事

水回り工事

キッチン 浴室 トイレ 洗面
費用
戸建て 50~250万円 60~160万円 10~50万円 10~60万円
マンション 30~150万円 40~120万円 10~40万円 10~50万円

グレード別

キッチン 浴室 トイレ 洗面
グレード 費用
50~90万円 55~90万円 5~13万円 8~13万円
100~140万円 70~100万円 13~20万円 12~18万円
130~220万円 90~130万円 25~45万円 22~50万円

※いずれも工事内容によって費用が大きく異なります。
 一部交換など部分的な工事であれば費用も安くなります。
 ハイグレードの設備や場所の移動を伴う工事になれば費用は上がります。

リビング

リビング

費用
戸建て 50~200万円
マンション 50~150万円

【〜50万円でできる施工例】

壁紙・クロスの張替え 費用
ビニールクロス 1100~1500円/㎡
珪藻土など(要左官職人) 3000~7000円/㎡
フローリングの張替え 費用
複合フローリング 9000~20000円/㎡
無垢フローリング 10000~30000円/㎡
間仕切り解体+リビング拡張 費用
相場 50~90万円
撤去のみ(6畳) 4.5万円~6万円
撤去+電気工事(6畳) 6~9万円
建具(扉等の)設置(6畳) 9~24万円
床暖房設置 費用
相場 60~120万円
電気式(6~20畳) 30~110万円
温水式(6~20畳) 33~160万円

※1畳あたり4~11万円

リビングだけでなく、ダイニング・キッチンを含む広範囲の施工が可能

収納スペース

収納スペース

費用
戸建て 10~50万円
マンション 10~60万円
玄関収納 費用
カウンタータイプ 5~11万円
壁面収納タイプ 15~40万円
フロートタイプ 15~40万円
カウンター+吊り戸棚タイプ 19~25万円
土間収納タイプ 30~55万円
ウォークインクローゼット 費用
新設 15~50万円
押し入れ→WICへ変更 2~40万円
和室の一部をWICへ 25~50万円
洋室の一部をWICへ 20~45万円
その他 費用
床下収納 9~15万円
階段下収納 7~10万円
屋根裏スペースに収納 20~35万円
壁面収納 10~100万円

※広さや使う材料によって金額は異なります

耐震・耐熱

耐震・断熱

耐震 断熱
費用
戸建て 900万円以上 400万円未満・1000万円以上の二極化
マンション 500~3000万円 500万円未満・1000万円以上の二極化

【耐震】

耐震工事は木造住宅よりも鉄筋コンクリートの方が一般的に費用が高くなります。
壁の解体の有無や補強個所、施工内容によってもリノベーション費用は異なります。
耐震・制震・免震の方法があります。

【断熱】

断熱の方法や施工場所によってリノベーション費用は異なります。
床下断熱・天井断熱・外壁断熱・内壁断熱・窓断熱などがあります。
施工内容によっては仮住まいが必要になることがります。

外壁・屋根

戸建ての外壁・屋根

費用
外壁 60~180万円
屋根 150万円未満

※マンションの外壁や屋根は共有部のため、基本的に個人でリノベーションをする事はありません。
(マンションの階数や㎡数によって異なりますが、6~7階建てで800~1000万円が相場)

【外壁】

施工内容や素材、足場の有無などによってリノベーション費用は異なります。
外壁のリノベーションは補修、塗装、新調(張替え・重ね張り)の3種が主です。

【屋根】

施工内容や素材、塗料のグレードなどによってリノベーション費用は異なります。
屋根のリノベーションは塗装、葺き替え、重ね葺きの3種が主です。

リノベーションの費用の内訳

リノベーションの費用の内訳

※内訳はいずれもリフォーム業者によって異なります。
*設計費やデザイン費の相場は工事費の10~20%
*諸経費の相場は工事費の8~22%

リノベーションの費用の内訳は、上記の円グラフのような比率が平均的な割合となっています。
労務費とは、工事作業員の給与や手当のことです。
諸経費には主に、以下のようなものが含まれます。

 ■諸経費の内訳

  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 事務所などの賃料
  • 交通費
  • 事務員の給与
  • 重機の使用料
  • 保険料など

次に、リノベーションの費用を左右する以下の要素について解説していきます。

  • 物件の購入費
  • リノベーションに利用する素材
  • 工事の規模
  • リノベーションする物件の地域
  • 物件の広さ
  • 物件の階数

物件の購入費

中古物件を購入してリノベーションをする場合、一般的に「物件購入費+リノベーション工事費」で予算を組みます。

事例別の費用相場でご覧いただいたように、リノベーションにかかる費用も様々です。
中古物件も築年数や立地条件などによって価格も異なります。

物件の購入費用が大きくなれば、その分工事に使える費用を抑えなければなりません。
逆に物件の購入費用を抑えられれば、リノベーションに使える予算が増えます。

何を重要とするかは人それぞれですが、予算オーバーにならないためには物件購入費とリノベーション工事費のバランスが大切です。

リノベーションに利用する素材

リノベーション工事の費用は素材選びも大きく影響します。
壁紙や木材、キッチンなどの設備は、素材やグレードによって金額に幅があります。

例えばフローリングなどに使われる素材1つをとっても、沢山の種類があります。

■相場価格(一部)

  • オーク(ナラ)10000円/㎡
  • パイン(マツ)14000円/㎡
  • チーク    8000円/㎡
  • ウォールナット16000円/㎡
  • 杉      11000円/㎡
  • 檜(ヒノキ) 13000円/㎡
  • タイルカーペット 3000円/㎡

1㎡あたりの差は大きくなくても、広範囲に使用するため金額の差は大きくなります。

工事の規模

リノベーションの費用は工事の規模によって異なります。

例えば水回りの移動を行う場合、大規模な工事になります。
元々水回りで使っていた場所から設備を撤去するため、解体後に床の張り替えや壁の張り替えなど修復工事が必要です。

水回りの新設場所は設備を入れて終わりではなく、水道工事やガス工事、電気工事など様々な工事が必要になります。
間取りの変更で部屋数を増やす場合には、使用する材料や壁や扉など仕切り作りの工事が増えます。

このように工事の規模が大きくなれば工事にかかる日数が増え、その分材料費や人件費も増えるためリノベーションの費用に影響します。

リノベーションする物件の地域

リノベーションにかかる費用は地域や場所によっても異なります。
その土地その土地で人件費や材料費などが違うためです。

また、今の住まいの近くの業者に工事を依頼した際、リノベーションを予定している地域が遠い場合は現場までの往復で交通費が多くかかります。

往復に時間がとられる分、工期が長くなり人件費も高くなります。
通うのが難しいほど遠い地域であれば、近くに宿泊施設を利用することになり経費がかさみます。

道が狭いなどの理由でトラックや重機が現場まで入れない場合は、全て手作業をすることになり人件費がかさみます。

物件の広さ

リノベーションの費用は施工面積によっても異なります。

施工面積や部屋数が増えれば、必要な資材や設備、作業時間も増え工事費用が高くなります。
物件に必要以上の広さを求めてしまうと、工事費用の負担が大きくなります。

居住に必要な広さについては、以下の表をご覧ください。

参考資料:国土交通省 住生活基本計画(全国計画)(平成21年3月13日)

物件の階数

物件の階数によってリノベーション費用は異なります。

例えば設備や資材などのサイズがエレベーターに入らない場合は、別途費用でクレーン搬入になるケースもあります。
クレーンが使えない場合は、手作業(解体して搬入・手吊りで搬入など)になるため時間がかかり工事の進行が遅くなります。

階数が高くなるほど資材の運搬に時間がかかり、その分人件費も増えます。

また戸建ての2階部分の部屋を増築する場合、1階のように外壁の撤去と部屋作りでは済みません。
2階の部屋の増築に併せて土台となる1階の補強工事も必要となるため材料費や人件費も高くなります。

このように物件の階数はリノベーション費用に影響します。

リノベーションの費用を抑える方法

リノベーションと一口に言っても、壁や床の張り替え、水回り工事など内容は様々です。

間取りの変更、壁や床の素材、水回りの工事(工事の規模、設備のグレードはどうするかなど)は工事費用に大きく影響します。

費用の大半を占めるこれらの工事費用をバランスよく抑えることができれば、リノベーションの費用も抑えることができます。

また、金利の低いローンの申込や優遇制度(減税・補助金)を活用することでも、リノベーションの費用を抑えることが可能です。

そこでここからは、そのほかにもリノベーションにかかる費用を抑えることができる方法について紹介していきます。

優先順位を決めて使う素材を選ぶ

優先順位を決める必要性について解説してください

使用する床や壁の素材や設備のグレードによってリノベーション費用は大きく異なります。
あれもこれもとこだわると、あっという間に予算オーバーになってしまいます。

費用を抑えつつ満足のいく空間を作るには、使う素材の優先順位を決める事が必要です。

例えば、「リビングは来客もあるから床や壁などの素材にこだわりたいけど、ウォークインクローゼットは人目に触れないから一番安い素材にしよう」
「入浴時間が家族バラバラだから追い炊き機能は絶対譲れないけど、キッチンやトイレは最低限の機能があればいい」

例えば、上記のように使う素材や設備にメリハリをつけることで費用を抑えることができます。

水回りなどを大きく移動させない

水回りの工事はリノベーション費用の割合の多くを占めます。

水回りの移動を含む工事は、設備の移動に伴って水道管の移動(延長・増設)が必要になります。

また、お風呂やキッチンは電気工事やガス工事を行う必要があります。
トイレ(ウォシュレット・タンクレス)や洗面台も電気工事が必要です。

また、もともと水回りを設置していた場所は、床や壁などを張り替える必要もあります。

水回りの移動を伴う工事は規模が大きいだけに費用も高額です。
移動させなくても支障がない場合は、水回りを元の場所のままにしておくことで費用を抑える事ができます。

担当業者に予算をしっかり伝える

担当業者に希望と予算をしっかり伝える事でその後のリノベーションの提案がスムーズになります。

ライフスタイルや好みによって、住みやすい間取りや使いたい素材、設備は異なります。
叶えたい希望が多くなれば、その分かかる費用も増え予算オーバーに繋がります。

自分ひとりで「予算以内に希望を叶えるには…」と考えても限界があるでしょう。
その点、リノベーション業者は持っている知識や情報量が違います。

予算や希望を正直に伝えることで「予算内で希望を叶えるプラン」を提案してもらえます。

そして予算を超えている時は「絶対に妥協したくない場所」も伝えることで、最適なプランの見直しが可能です。

リノベーション用ローンの選び方

リノベーションで使えるローンは「住宅ローン」と「リフォームローン」があります。

  • 住宅ローン:物件購入費・物件購入費+リノベーション工事費の合計金額に使えるローン
  • リフォームローン:物件購入を伴わないリフォーム・リノベーション専用のローン

住宅ローンはリフォームローンに比べて金利が安く、長期借入が出来ます。

物件を購入してリノベーションをする場合は、購入費用と工事費用をまとめて住宅ローンで借り入れることで毎月の返済負担が軽減されます。

住宅ローンでまとめた場合は、住宅ローンとリフォームローンを併用するより返済総額も少なくなります。

まとめ

リノベーションの費用についてお話してきましたが、いかがでしたか?

リノベーションに求める事は十人十色なので、たとえ同じ広さの物件だとしてもリノベーション費用は全く異なります。

費用を抑えるには、ローンの種類や優遇制度を活用することも有効です。

そして費用を抑えつつ、満足のいく仕上がりを目指すには、使う素材や設備に関しても絶対に譲れないところとそうでないところを明確にするとよいでしょう。

大切なのは自分ひとりで悩むのではなく、担当業者へしっかり予算と希望を伝えることです。
豊富な知識と経験の中から、きっと最適なプランを導き出してくれるはずですよ。

運営者情報

運営会社
株式会社 REIWAクリエイト
住所
〒812-0016福岡県博多区博多駅南2丁目3-26
お問い合わせ
092-409-9970
会社概要
http://www.reiwa-create.com/

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